神の存在を信じますか?

 1)古い友人から手紙が来ました。「ブログを読みました。禅には興味がありますが、神の存在は信じません」とありました。有名な国立大学の名誉教授で人格も立派な人です。おっしゃることはよくわかります。

 このブログシリーズで筆者は禅を神と結び付けました。それについて読者の方から反発もありました。この問題についてはすでに「岩村宗康さんとの対話」でお話しましたので、今回は「神の存在を信じない日本人」について考えてみます。

 まず、「日本人に『宗教は』と聞くと、『無宗教です』と答える人が多いと外国人は驚くとか。よく私たちは、「初詣は神社へ、葬式は仏式で、結婚式はキリスト教会で」と、苦笑交じりに言いますね。筆者はそれより、神社やお寺やキリスト教会を利用しながら、その根本である神や仏を信じないことに呆れます。後で述べる「思考停止」でしょう。

 「なぜ日本人は神の存在を信じないか」について、ネットで調べてみました。「なるほど」と考えられる意見が多いので、以下にそれを示し、筆者の感想を述べます。

意見1)育っていく日常での高度に宗教的な体験が希薄であるからです。また、信じる必要がなく、必要性や有効性の話も聞こえてこないからです。

筆者のコメント:そのとおりかもしれません。だからこそ逆に、東日本大震災で「神も仏もあるものか」と思った住職もいたのでしょう。目の前で津波に巻き込まれる人たちを見て、思わずそう口走った・・・・。同じように、

意見2)プーチンが好き放題しておいて、神は特に何もしない。神だの仏だのが関わる殆どに金銭が絡むウンザリ感。神推しな国ほど惨劇が多い矛盾感。来世だとか、信仰だとか、そんな事考えてるより、ショッピングモールでクレープ食べてる方が幸福。 否定しないけど、肯定もしない、優柔不断、柔軟性。そんな現実に奇跡だの神だのは不要・・・・。

筆者のコメント:「こんなひどいことが起きるのに神は何もしない」・・・・。あなたは神の〈御業〉を誤解しています。多くの敬虔なキリスト者も筆者と同じ意見だと思います。「神だの仏だのが関わる殆どに金銭が絡むウンザリ感」・・・・そのとおりですね。宗教教団に入らなくても、神社やお寺で〈特別祈禱〉をしてもらわなくても、つまり、個人でも信仰は立派にできるのです。

意見3)信じるとは「思考停止」。思考を止めて神がいることにしているだけです。 世界に空想上の神がたくさんあるが・・・・。

筆者のコメント:良い意見だと思います。幼い時から当然のこととして神の存在を受け入れている人たち・・・・キリスト教信者の多くがそうでしょう・・・・も結局は思考停止しているのでしょう。

2)  前回に続いて「日本人はなぜ神の存在を信じないのか?」についてのネットでの意見。

意見3)(続き)・・・・思考を止めて神がいるということにするのは、本物の神に対して失礼だから神を信じないのです。実在の神は 「知る」べきことであって、「信じる」べきことではありません。

筆者のコメント:「思考停止するのは本物の神に対して失礼だから」の意見はちょっと理解できません。「実在の神は 『知る』べきことであって、『信じる』べきことではありません」の意味もよく分かりません。〈知った以上信じる〉のが神ではありませんか。

意見4)神の説明が説明する人によって違うからです。 神の説明は全て人間を仲介してやって来ます。 神がどんなものであるかは それを説明する人が決めているのです。 説明する人ごとに [神の姿]や[神の性格]や[神の数]や[神が人間を救う為のプログラム]などが異なります。日本には18万以上の宗教法人があり、それぞれの教えが違います。

筆者のコメント:おっしゃることはわかりますが、じつは、答えになっていません。正しくは、神の定義をきちんとしてから神の存在を信じるかどうかを議論すべきだからです。つまり、「天地創造の絶対神」と、日本の天照大神や事代主命など、そして新(新々)宗教が言う〈神〉を分けて考えるべきですね。ちなみに天理教では〈親神天理王命〉、創価学会では〈護法善神様〉、大本教では〈大本皇大御神(艮金神うしとらのこんじん) などです。筆者にはよくわかりません。

〈まとめ〉

 これらの意見の中には「もっともだ」と思うものもありますが、じつはこういうことを言えば言うほど神から離れるのです。また、「信じる人」と「信じない人」と議論しても、いつまでも平行線で、双方感情的になるのがオチでしょう。

 ちなみに、筆者は神の存在を信じています。その理由はブログで何度もお話したように、筆者の研究グループが突き止めたあるタンパク質のDNA構造を眺めているとき、突然「生命は神によって造られた」と「わかった」からです。もちろん筆者の言う神は天地創造の神です天照大神や事代主命などはそれ以下の階層の神々でしょう。筆者は歩いていて木々や草や花を見たときいつも「こんなに素晴らしいものが偶然できたとはとても思えない。神の御業(ミワザ)としか考えられない」と感じます。

 なお、「神の存在を信じるかどうか」は「死後の世界の存在を信じるかどうか」とも関連しているでしょう。以下に両者の調査結果を示します。

〈参考〉

神の存在を信じる(各国での18歳以上の男女1000人~2000人についての調査結果)

 米国81%、イタリア76%、ロシア74%、ドイツ57%、フランス50%、英国48%、日本39%、中国17%。

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