小林秀雄さんの心霊体験(2‐2)

 前回、すぐれた思想家の小林秀雄(1902-1983)さんが、眼に見えない世界についてどう考えているかを、「(小林さんの)お母さんが人魂になって飛んだ話」を例にしてお話しました。筆者の以前のブログでは、小林さんが民俗学者柳田邦男さんの心霊体験(異次元へ行きかけた話)や、第一次大戦で死んだ夫の戦死の状況を夢でアリアリと見た妻の話などをについて、どう受け止めているかもご紹介しました。小林さんはそれらを綜合して、「心霊現象など当たり前のことだ」と言っています。つまり、「その妻は自分の体験を話したのであって、学者たちはそれが正しかったかどうかの問題にすり替えたのだ。それが近代合理主義の欠陥だ」と言うのです。筆者の責任で付け加えますと、「(テレパシーは)95%はまちがっていても、正しい5%を無視する」からいけないのです。ここなのです。「5%は正しくても95%間違って入れば、そようなの現象は無い」・・・・これが近代科学の考え方ですが、それが違うのです。

 未確認飛行物体(UFO)についても同様です。NASAは、「95%は既知の物体として説明できる。しかし、どうしても説明できないものが5%残る」と言っていますね。むかし、テレビ番組で「そんなことは絶対にない」と言っていた早稲田大学教授や俳優の顔が目に浮かびます。

 まったく同感です。それに加えて筆者の考えをお話します。筆者はある神道系教団に入って霊能開発修行を受けた結果、「いやというほど」心霊体験をしました。神霊が憑依すると、神経が高ぶり、独特の「しんどさ」が襲いました。除霊する方法も教えていただきましたが、それが追い付かないほどでした。そのとき、「この独特の身体的変化をよく記憶しておこう」と思いました。そのため、今でもアリアリと思い出せます。

 こういう話を聞いたとき、よく人は「科学的に正しくないことは信じない」と言います。しかし、彼らのほとんどは科学者ではありません。それに対し筆者は科学者です。その筆者が眼に見えない世界が実在することをはっきりと体感しているのです。

2 thoughts on “小林秀雄さんの心霊体験(2‐2)”

  1. わたしも弓道をやっていて似たような経験をしたことがあります。

    その時の感覚は、はじめは自分の体で自分が的を狙っていたはずなのに、気がついたら何かが自分の体を動かして的を狙い私はそれをただただ観ているだけでした。
    その時は不思議な感覚だったのですが、その後だんだんと怖くなってきて、しまいにはイップスになって苦労しました。

    長らくこの経験は気の所為だと思っていましたが、最近 弓と禅にて弓の達人 阿波研造氏が似たような事をいっている記述を見かけて大変驚きました。

    1. 柴田様
       とても良い経験をなさいましたね。阿波師範の弟子のオイゲン・ヘリゲルさんの「弓と禅」もよい本でした。

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