それまで長年にわたって旧統一教会信者や家族の救済に努力してきた弁護士が、「今後どうしたらいいと思いますか」とのNHKアナウンサーの問いに対し、涙ながらに「わかりません」と答えたこの案件が、 山上徹也被告の安倍元首相襲撃事件が重大なブレイクスルーになったのですね。
あるテレビ討論会の一つで、北海道大学の櫻井義秀教授・・・・30年にわたってこの問題に取り組んできた人です・・・・が、「共生」とパネルに書いて示したのには驚きました。しかし、その後事情をよく調べてみますと納得できました。
旧統一教会やエホバの証人の信者たちの気持ちを垣間見て、とても印象的だったのが、彼らは、私たちとは考えや価値観の基本、つまり座標軸が大幅にずれている点です。つまり、旧統一教会という「はしご」を外されると、今後どう生きて行っていいかがわからなくなってしまうようなのです。「洗脳」の恐ろしさをまざまざと思い知らされますね。
会員の一人、28歳の女性で、同教会の事務をしている人が紹介されていました。幹部ですね。その人は、「なぜこれほど批判されるのか」という疑問の回答を得るため、何人かの現役信者や退会した人に聞いて回りました。しかし、この「ズレ」を埋める言葉には出会えなかったのです。その矢先に「解散命令」が出されました。涙がショックを物語っていました。