私はだれ?

 筆者が10年間神道系の教団に入っていたことはお話しました。教祖の能力は常人の想像力を越えます。それについてお話しするつもりはありませんが、信者たちの数々の不思議体験は見聞きしました。あるとき雑談の中で筆者が「わたしはどうも生き難い」と言ったところ、教祖は「あなたは別の世界(次元?)から来ていますから」と。それまで、どうも世の中とうまく嚙み合わないと感じていたのです。以前から、「生き難いのは、たんに自分の性格によるものとは思われない」とも思っていましたから、教祖の言葉には納得できました。そのとき「私はそれを受け止めますが、子供たちへ影響があるかもしれないことが気掛かりです」と言ったところ、「子供さんも同じ世界から来ていますから大丈夫です」と。その後、ある事情からそこを退会してしまいましたから、それ以上のことはわかりません。

 〈別の世界(次元?)〉と言われても雲をつかむような話で、「だからどうすればいいのか」についても、まったくわかりません。ただ、42歳の時、ある問題に悩んでいて、偶然立ち寄った書店で一冊の本に出会い、それを出版していた神道教団に入って霊能開発修行をしたこと(別に筆者が望んでいたわけではなく、そこへ入ったらそういう修行をしていたのです)。その後、禅の道に移り、著書を出し、このブログを8年にわたって書き続けていることは、生命科学の研究者として生きてきた筆者には、全く予想外の展開でした。その経歴は何かに導かれて来たようにも思います。

 「たんなる思い込みだよ」と言われても返す言葉はありませんし、特別なこととも思いません。ただ、「何か果たすべきミッションがあるのに気づいていないのか」は気になっています。どなたか教えていただければ幸いです。