聖パウロの言葉-心のトゲを抜いて下さい

聖パウロの言葉-心のトゲを抜いて下さい

 「苦しい時の神頼み」・・・まさに人間の弱さをついた言葉ですね。筆者の友人には、神棚に向かって、あるいは近所の祠に向かって、熱心にご利益信心をしている人たちがいます・・・。それはともかく、人間がさまざまな困難に出会った時、神に救いを求めるのを、他人には批判する資格などないでしょう。使徒パウロの言葉に、

 ・・・このことについて、わたしは彼(心に刺さったトゲ、深刻な病気とも、伝道を妨害する者とも)を離れ去らせて下さるようにと、三度も主に祈った。ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は(お前の)弱いところに完全にあらわれる」(コリント人への第二の手紙12章7~8節)・・・

があります。信仰というものを考えるのにとても良い言葉ですね。主がおっしゃる「わたしの力は弱いところ」とは、その前節に、

 ・・・わたしについて見たり聞いたりしている以上に、人に買いかぶられるかも知れないから・・・そこで、高慢にならないように、わたしの肉体に一つのトゲが与えられた。それは、高慢にならないように、わたしを打つサタンの使なのである・・・わたしはキリストのためならば、弱さと、侮辱と、危機と、迫害と、行き詰まりとに甘んじよう。なぜなら、わたしが弱い時にこそ、わたしは強いからである・・・

とあることから、自分が使徒としての役割を与えられたことに、少しでも高慢にならないようにとの「トゲ」であることがわかります。

 「わたしの恵みはあなたに対して十分である」という主の言葉には心しなければなりませんね。筆者の信仰歴は長いですが、「神には願い事はしてはいけない。ただ感謝すべきである」を戒めとしています。

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