霊は存在する(4)東日本大震災のケース(2)

霊は存在する(4)東日本大震災のケースその2)

 しょっちゅう集まって親しい友人達と飲んでいます。そこで霊的世界や神の存在についてもよく話が出ます。Aさんは最近2回目の四国遍路を終えた人で、霊の存在をある程度納得していますが、Bさんは「・・・」が常です。そのBさんにAさんは「そういう世界もあるのだ」と言いました。「なるほど」と、目が覚めたような顔をしました。そうです。あなたの考えている世界とは別の世界もあるのです。

 前にお話したように、「神の世界や霊の存在が信じられない」と言う人に何とか説明するのには、実例を挙げるのが手っ取り早いでしょう。東日本大震災後に、多くの人が霊的体験をしたことは、このブログシリーズでも何度かお話しました。今回は別のケースで、手元にある毎日新聞の切り抜き(年月日不明)を見ながら書きます。
 じつに7段組で紹介されているのは、漁師の千葉仁志さん(新聞掲載時37歳)の話です。
 
・・・あの日近くに嫁いだ町職員の姉は、43人が犠牲になった町防災対策庁舎で波にのまれたらしく、行方が分からなくなった。だが10日ほどして、千葉さんは嫁ぎ先の親戚の男性から「(姉さんは)大丈夫だったんでしょ」と声を掛けられた。避難所の中学校で、彼が姉と話したという。
 男性によると、震災翌日の夜、姉は同僚らと3人で、横一列に手をつないで避難所にやって来た。「(千葉さん宅がある)稲渕は大丈夫?」と尋ねられ、一家の無事を伝えると「良かった」と言って去ったという。「本当なんだな」。知人男性が音を上げるほど問い詰めた。だが、内心では姉だと確信していた・・・

 「爪のかけらでも」。亡きがらを捜して、千葉さんは海に網を仕掛け、身元不明の遺骨がある県外の寺にも出かけた。結局、どうしても遺体は見つからなかった。遺体を見つけてやれないことを悲しんでいないか、できれば聞いてみたかった。・・・夫婦は疲れ果てていた。知人の紹介を受け、県内の霊能者の女性を訪ねてみることにした。「気持ちはありがたいけど、もう捜さないで」「家族元気で暮らしてほしい」女性の口から”姉の言葉”が語られた。そう聞けば、胸のつかえが少し取れる・・・。

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